参政党、元衆院議員・豊田真由子氏を政調会長補佐に起用 – 政治ジャーナリスト田﨑史郎氏が「大きなプラス」と評価

政治ジャーナリストの田﨑史郎氏は9日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、参政党が元自民党衆院議員の豊田真由子氏(50)を党の政調会長補佐に起用したことについて「参政党にとっては大きなプラス」と指摘しました。この人事は、政策面での強化を目指す参政党にとって重要な一手となると見られています。

参政党の政調会長補佐就任記者会見で挨拶する元衆議院議員の豊田真由子氏参政党の政調会長補佐就任記者会見で挨拶する元衆議院議員の豊田真由子氏

参政党が豊田氏を政調会長補佐に起用した背景と狙い

参政党は8日の記者会見で、豊田氏が党の政調会長を補佐する役職に就任することを正式に発表しました。神谷宗幣代表は、豊田氏を選挙の候補者としてではなく、党スタッフとして採用したと説明。その理由として「参政党の政策を練り上げるため、元議員や元官僚の経験者を探していたところ、豊田さんとのご縁をいただいた」と述べ、政策立案能力の強化が主な目的であることを強調しました。

また、2017年に秘書への暴言問題で世間の注目を集めた豊田氏の過去について、神谷代表は「あれから時間がたち、深く反省していると聞いている。日本の政治を前に進めたいという思いも確認した」と述べ、一度のトラブルで政治的生命が終わるべきではないとの考えを示し、豊田氏への期待を表明しました。これに対し豊田氏も「迷いましたが、党を通じて今一度、日本のために少しでもお役に立てるならと決断した」「反省の上にゼロからスタートさせていただきたい」と抱負を述べ、新たな挑戦への意欲を示しました。豊田氏は今後、党の新しいボードメンバーとしても活動していく予定です。

田﨑史郎氏が指摘する「参政党にとってのプラス」

「羽鳥慎一モーニングショー」の番組内で自民党総裁選の特集が組まれる中、参政党の話題にも触れられた際、田﨑史郎氏は豊田氏の参政党加入を改めて高く評価しました。同氏は「豊田さんが加わったことについて、参政党には大きなプラス」と断言。その根拠として、「参政党は政策面で、やはり弱い部分がある」と指摘した上で、豊田氏が厚生労働省の官僚出身であり、特に社会保障関係に精通している点を挙げました。

田﨑氏は、こうした専門知識を持つ人材が党に加わることで「参政党は強くなると思う」との見解を示し、「豊田さんも一旦トラブルを起こしたが、ようやく立ち直りつつある」と、彼女の再起にも言及しました。この人事は、参政党が今後、具体的な政策提言能力を強化し、より幅広い層からの支持を得ていく上で重要な意味を持つと考えられます。


参考文献: