[ヤロワ(ウクライナ東部) 9日 ロイター] – ロシア軍は9日、前線に近いウクライナ東部ドネツク州の集落を空爆した。ウクライナ当局によると、年金を受け取りに来ていた高齢者24人が死亡。ウクライナのゼレンスキー大統領は同盟国に対し、戦争終結に向けロシアに対する圧力を強めるよう呼びかけた。
平和実現に向け外交努力が続けられる中でも、ロシアは東部ドネツク州の広範な地域で攻撃を継続。ゼレンスキー氏によると、ドネツク州の要衝スラビャンスクから24キロ離れた地点にある集落ヤロワが誘導爆弾による攻撃を受けた。ウクライナ国家緊急事態庁によると、24人が死亡し、19人が負傷。ドネツク州のフィラシキン知事によると犠牲者の全ては高齢者だった。
ゼレンスキー氏はXに「人々に直接だ。一般市民だ。ちょうど年金が支給されているその瞬間に」と書き込み、地面に散乱する遺体や瓦礫を映した動画を投稿。「世界は沈黙してはならない。世界は傍観していてはならない。米国からの対応が必要だ。欧州からの対応が必要だ。G20からの対応が必要だ」と述べた。
ロシアは今回の攻撃について今のところコメントしていない。