ド派手なピンクの衣装でお馴染みの漫談家、林家ペーさん(83歳)とパー子さん(77歳)夫妻の自宅マンションが、2025年9月19日に火災に見舞われました。東京都北区赤羽に位置する自室約38平方メートルはほぼ全焼し、階下の部屋にも水損の被害が及ぶなど、夫妻は甚大な困難に直面しています。
火災に見舞われた林家ペー・パー子夫妻
突如襲った火災の惨状と原因
火災発生時、林家ペーさんは師匠である初代林家三平さんの法事に出席しており、体調の優れないパー子さんが自宅で留守番をしていました。午後1時頃、消防署からの連絡で事態を知り、急いで自宅へ駆けつけました。パー子さんは煙を少し吸い、軽いヤケドで済んだものの、飼っていた4匹の愛猫たちは残念ながら命を落としてしまいました。警察と消防によるその後の調査で、火災の原因は室内にあった古い電源コードの漏電による発火の可能性が高いとされています。この突然の出来事は、夫妻に大きな衝撃と悲しみをもたらしました。
火災保険未加入の現実と高額な生活費
このマンションは元々パー子さんの兄が所有しており、夫妻は25年ほど賃料を支払いながら借りていました。数年前に兄が亡くなり、パー子さんが相続していたため、今後は階下や周囲の住民への損害賠償が必要となります。しかし、林家ペーさんは火災保険に未加入であり、さらに貯蓄もほとんどないという厳しい現実が明らかになりました。かつてテレビ出演が多かった時期には、夫妻合わせて年収が数千万円に達することもあったものの、芸人仲間との交流費や写真の現像代、取材時の差し入れ(特に大好物である肉まんを年間260万円分購入した年もあるとのこと)などで散財し、現在の厳しい状況に繋がったと明かしています。
芸人仲間による温かい支援の輪
火災という予期せぬ困難に直面した林家ペーさん夫妻に、同じ初代三平一門で林家こん平さん(故人)を師匠に持つ林家たい平さん(60歳)が救いの手を差し伸べました。たい平さんの発案で、夫妻を応援するためのチャリティーイベント「がんばれ! ぺー・パー子 有志応援団の集い」が企画されました。
この支援イベントは、まず10月20日に東京・浅草の東洋館で開催され、噺家の林家木久蔵さん(50歳)やヨネスケこと桂米助さん(77歳)、タレントの松村邦洋さん(58歳)といった面々がステージに上がりました。続いて11月4日には、大井町の品川区立総合区民会館大ホールにて第二弾が開催される予定です。こちらには、林家木久扇さん(88歳)、三遊亭好楽さん(79歳)、柳亭市馬さん(63歳)といった落語界の大御所に加え、歌手の岩崎宏美さん(66歳)や女優の戸田恵子さん(68歳)など、幅広いジャンルの著名人が名を連ねています。両公演ともに、林家たい平さんと林家ペーさんが顔を揃える予定です。出演者は全員がノーギャラで参加し、チケットの売り上げは全額が林家ペー・パー子夫妻に渡されることになっており、芸能界における温かい助け合いの精神が強く表れています。
火災による大きな被害と経済的な困難に見舞われた林家ペー・パー子夫妻ですが、彼らを案じる多くの友人や同業者たちが温かい支援の輪を広げています。この「有志応援団の集い」を通じて、夫妻が一日も早く元の生活を取り戻し、再び元気に活躍されることが期待されます。
参考文献:
林家ペー&パー子、自宅が全焼…火災保険未加入で「蓄えはほとんどない」芸人仲間が救いの手(SmartFLASH) – Yahoo!ニュース