高市早苗氏の意外な素顔:タカ派政治家の裏に隠された「乙女とオッサン」の二面性

日本の政治において、そのタカ派的な言動と強いリーダーシップで知られる自民党総裁、高市早苗氏(63)。将来の女性初の総理大臣候補としても注目される彼女の”素の姿”は一体どのようなものなのでしょうか。かつて高市氏の番記者を務めていた男性記者の証言からは、その公のイメージとは真逆な「乙女」のような一面と、意外なほど人間味あふれる「オッサン」のような側面が浮かび上がってきます。本記事では、政界の表舞台とは異なる、高市氏の多面的な魅力とその人間性に迫ります。

演説中の高市早苗自民党総裁。そのタカ派的な政治イメージの裏に隠された意外な一面を詳報演説中の高市早苗自民党総裁。そのタカ派的な政治イメージの裏に隠された意外な一面を詳報

「キティちゃん」スリッパから覗く“乙女”な一面

高市氏が総務大臣を務めていた2015年頃、当時の番記者は彼女の意外な一面に驚かされたと語ります。初めて大臣室を訪れた際、高市氏の足元に可愛らしい「キティちゃん」があしらわれたスリッパを見つけ、その公的なイメージとのギャップに衝撃を受けたそうです。「タカ派のコワモテイメージとは真逆だったのでびっくりしましたよ。実は女の子っぽいところがあるんですよ」と元番記者は振り返ります。

ファッションやメイクに関しても、高市氏は並々ならぬこだわりを持っていたと言います。週刊誌に自身の記事が掲載される際、内容がどんなに批判的であっても、文章よりもまず写真写りを真っ先に気にしていたというエピソードも。さらに、2015年の第3次安倍改造内閣発足時には、お気に入りのドレスで就任式に臨めなかったことを大いに悔しがっていたそうです。第2次改造内閣で女性初の総務大臣に抜擢されたものの、次の続投が直前まで知らされなかったため、フォーマルではない上着で記念撮影に臨むことになり、「なんで事前に教えてくれなかったのよ」と安倍元総理への不満を漏らしていたと伝えられています。また、イケメン好きを隠さず、当時担当していた精悍なSPを「イケメンよねぇ」と気に入っていたことや、彼の異動時には「今度の人はガッカリ」と露骨にこぼしていたことも明かされています。

大臣室を埋め尽くす”オッサン”臭:愛煙家と熱狂的「虎キチ」の顔

一方で、高市氏からは豪快な”オッサン”のような一面も垣間見えたと元番記者は証言します。特に印象的だったのは、大臣室の「音と匂い」だそうです。部屋に入るとまず鼻につくのは、ぷ〜んとお香の匂い。高市氏は知る人ぞ知るヘビースモーカーであり、タバコの匂いを消すためにお香を焚いていたのです。そして、室内には常に2〜3台の空気清浄機が「ゴォー」という音を立てて稼働しており、その音はかなり耳障りだったと言います。大臣室で喫煙する姿は目撃されていないものの、懇親会の場では紙巻タバコを美味しそうに吸っていたそうです。

もう一つの“オッサン”エピソードとして挙げられるのが、熱狂的な「虎キチ」、つまり阪神タイガースファンであることです。地元が奈良県で、大学が神戸大学だったこともあり、生粋の阪神ファンとして知られています。大臣室の一角には「阪神コーナー」が設けられ、タイガースのユニフォームやマスコット人形が飾られていたと語られています。酒席では、熱く阪神愛を語り出すこともしばしばあったと言います。

高市早苗氏の番記者が明かした数々のエピソードは、彼女の”不思議ちゃん”とも言える二面性を浮き彫りにします。政治家としてのタカ派的なイメージとは裏腹に、ファッションを気にする乙女心や、愛煙家で熱狂的な阪神ファンという親しみやすい“オッサン”のような側面。これらの素顔は、高市氏という人物が、公の顔だけではない、多層的で人間味あふれる存在であることを示しており、今後の政治活動においても、その「意外な素顔」がどのように影響していくのか、注目が集まります。


出典:
Yahoo!ニュース (デイリー新潮) 2025年10月9日掲載記事を再構成
https://news.yahoo.co.jp/articles/d649cf515da309c7076ecfd937a28cb7e788fa8d