フランス自動車大手のグループPSA(旧プジョー・シトロエン・グループ)のタバレス最高経営責任者(CEO)は18日、欧米大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)との経営統合計画に対する各国・地域の競争当局からの承認獲得に「問題はない」と自信を見せた。
タバレス氏は電話記者会見で語った。両社は同日、対等合併で正式合意したと発表。今後1年~1年3カ月で統合を完了できるとの見通しを示している。ただ関係当局の承認が必要なため、時間がかかる恐れもある。
統合に伴うリストラの可能性に関し、タバレス氏は「人件費はすでに非常に競争力があり、削減する余地は少ない」と指摘するにとどめた。両社は統合により、年間37億ユーロ(約4500億円)のコスト削減効果があると説明している。工場閉鎖は検討していない。(共同)