モスクワ中心部で銃撃 情報機関本部近く、職員1人死亡





発砲事件が起きたロシア連邦保安局(FSB)の建物付近=19日夜(日本時間20日未明)、ロイター

 【モスクワ=小野田雄一】モスクワ中心部のロシア連邦保安局(FSB)本部周辺で19日夕、男が銃を発砲し、FSB職員1人が死亡、5人が負傷した。イタル・タス通信などが伝えた。

 FSBは旧ソ連国家保安委員会(KGB)の後継機関で、プーチン大統領が長官を務めたこともある治安・情報機関の象徴的存在。

 タス通信によると、FSBは発砲した男を「無力化した」としており、殺害した可能性が高い。FSBが男の身元や背後関係について捜査を進めている。

 ロシアの会員制交流サイト(SNS)上には、路上で銃声が響き、通行人が逃げる様子を収めた複数の動画が投稿された。

 プーチン氏は事件当時、年末恒例の記者会見を終え、クレムリン宮殿で「治安機関職員の日」を祝う行事に出席していた。プーチン氏は演説で「今年は33件のテロが未然に防がれた」などと治安・情報機関の活動を称賛していた。



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