横浜市神奈川区の京急線の踏切で9月、快特電車と大型トラックが衝突した事故で、神奈川県警は24日未明、現場付近で電車を走らせ、運転士の立ち会いで実況見分した。踏切内の異常を知らせる発光信号機を目視した地点や、ブレーキをかけた位置などを確認した。
県警は、死亡したトラックの男性運転手(67)が運転ミスで踏切内に立ち往生したことで事故が起きたとみて、自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで捜査している。関係者によると、電車の運転士は県警の調べに「通常のブレーキの後に非常ブレーキをかけた」と説明している。
京急は時速120キロで走行する快特電車が非常ブレーキをかけてから止まるまでの距離を約520メートルと定めており、発光信号機は事故が起きた踏切から約570メートル手前で目視できる。今月、約900メートル手前から見える位置にも増設した。