前日弁当残っている　配達先で動けない高齢者発見　ワタミ社員に感謝状

　配達先の民家で倒れていた高齢男性の人命救助に貢献したとして、弁当、総菜の宅配などのワタミ大阪都島営業所の所長、小見山仁美さん（５２）に、大阪府警都島署が署長感謝状を贈った。

　同署によると、１２月１１日午前、同営業所の配達員が大阪市都島区の一人暮らしの６０代男性宅を訪れた際、玄関前の保冷箱に前日宅配した弁当が残っていることに気づいた。ポストに新聞がたまっていたことなどもあり、連絡を受けた小見山さんが１１９番。救急隊員が倒れている男性を見つけ、搬送した。男性は９日夜に体調が悪化。助けも呼べず、およそ１日半動けないままだったという。

　贈呈式では、吉岡進次署長が感謝状を手渡し、「独居の高齢者が増えてきている中で、ささいな変化に気づいて命を救ってくれた」と対応を称賛。小見山さんは「いつも通りの行動が、一命を取りとめることにつながってよかった」と話した。