全国銀行協会の職員などを名乗り、高齢女性からキャッシュカードをだまし取ったとして、大阪府警捜査2課などは24日、窃盗容疑で、タイ国籍で住所不定の無職、パンヤ・ポンテープ容疑者(27)を逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。
府警によると、パンヤ容疑者はカードの受け取り役である「受け子」とみられる。子供のころに来日して永住者の資格があり、日本語も堪能。SNS(会員制交流サイト)を通じて、詐欺グループの受け子の募集に応じたという。
逮捕容疑は何者かと共謀し、23日午前、全国銀行協会の職員や百貨店店員などをかたり、「カードが悪用されている」などと大阪市生野区の70代女性宅に電話をかけ、女性からキャッシュカード3枚を盗んだとしている。
女性宅付近を警戒中の捜査員が、スーツ姿で周囲を警戒しながら歩くパンヤ容疑者を発見。コンビニのATM(現金自動預払機)に立ち寄り、カードを使って現金を引き出す様子を確認し、職務質問した。現金50万円が引き出されていたという。