経済産業省が25日発表した23日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は、16日時点の前回調査と比べて90銭高い148円80銭で、8週連続での値上がりとなった。
過去7週は10~30銭程度の小幅な上昇だったが、今回は90銭の上昇で、今年6月前半以来の高値水準となった。加えて今後の卸価格上昇で、年末年始にはさらにガソリンの店頭価格の引き上げが続き、150円に近づく可能性も高く、帰省や行楽の足にも影響が出そうだ。
原油価格は、今月前半の石油輸出国機構(OPEC)の減産目標の引き上げに加え、米中両国が貿易協議で合意したことによる景気の先行き懸念後退で上昇基調にある。調査した石油情報センターによると、この流れを受け、石油元売り各社が卸値を引き上げており、店頭価格への転嫁が進んだ。各社は卸値をさらに引き上げる方針で、年末年始にかけ、少なくとも50銭以上の値上がりになると予測している。
灯油は18リットル(一般的なタンク1個分)当たり1667円で前週から10円の上昇で、3週連続の値上がり。