来年の米大統領選で再選を狙うトランプ大統領(共和党)陣営は25日までに、重要な支持層であるキリスト教右派、福音派の支持者集会を来年1月3日に南部フロリダ州で開催すると決めた。米メディアが伝えた。福音派の有力誌が弾劾訴追を受け大統領罷免を求める論評を社説で掲載しており、トランプ氏は危機感を強めているとみられる。
キリスト教プロテスタントの中でも保守的な福音派は米人口の4分の1を占めるとされ、伝統的に共和党を支持。フロリダでの集会にはトランプ氏も参加する見込み。
トランプ氏は人工妊娠中絶などに否定的な見解を示すことが多い保守派の判事の指名など、福音派を意識した政策を進めてきた。しかし、福音派のクリスチャニティー・トゥデー誌は19日の電子版で、編集長名でトランプ氏のウクライナ疑惑に関し「憲法違反というだけでなく極めて不道徳だ」と訴えた。(共同)