埼玉県狭山市の中小企業向け無料経営相談所「狭山市ビジネスサポートセンター(サヤビズ)」が26日に、4月16日の開所後の累計相談件数が1千件を超えた。相談予約から3週間待ちの状況だが、2回目以上相談に訪れる「リピート」率も8割を超え、地元中小経営者には欠かせない存在になっている。
相談件数のうち、サービス業が25・5%、小売業が19・8%、飲食業が13・7%。製造業も12・7%を占める。売り上げ拡大や販路開拓、人材確保などに関する相談が多く寄せられている。
中小企業同士を引き合わせて新製品の開発に共同で取り組むプロジェクトを立ち上げたり、地元特産品であるサトイモの新たな販路開拓先となる大手百貨店を見つけたりと、狭山市周辺の経済活性化にもつながっている。
サヤビズは、静岡県富士市産業支援センター(エフビズ)をモデルに狭山市などが開設した。お金をかけずに知恵をかけた事業支援が高く評価され、エフビズやサヤビズのような中小企業向け無料経営相談所が全国に約20カ所ある。