イラン、合同軍事演習で中露との絆アピール

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 【カイロ=佐藤貴生】イランは合同軍事演習を通じて中露との強固な結びつきをアピールし、トランプ米政権の軍事的圧力に屈しない姿勢を示す狙いとみられる。米政権が2015年の核合意を離脱して制裁を再開し、イラン経済は悪化の一途をたどっており、軍事や経済の面で中露依存をさらに強めそうだ。

 イラン軍の報道官は合同演習について、「地域の国際貿易の安全を支え、経験を積む」ことが目的だと述べた。原油の海上輸送の要衝、ホルムズ海峡の周辺では5、6月、日本などのタンカー数隻が何者かに攻撃されたが、イランは一貫して関与を否定。航行の安全確保を理由に同海峡の封鎖も示唆して原油の安定供給への危機感をあおり、軍事的圧力を強める米国に警告を発していた。

 イランはペルシャ湾における米国の軍事攻撃を想定して軍備増強を図っているもようだ。イラン革命防衛隊の元司令官によると、ペルシャ湾の沿岸一帯にステルス性能がある駆逐艦やロシア製防空システムを配備し、海上を常時監視している。今回の演習は、こうした警戒態勢に加えて中露の後ろ盾があることを誇示する狙いがありそうだ。

 中国はイランにとって最大の貿易相手で、制裁で販売を封じられた原油をヤミで取引しているとの観測も出た。財政難に苦しむイランに対し、ロシアも50億ドル(約5500億円)を融資するとの報道がある。米国への対抗を軸にイランと中露の連携が強まりそうだ。

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