北越コーポレーションは26日、大王製紙の株式300万株を、大王の創業家側から約45億円で追加取得したと発表した。大王への出資比率は議決権ベースで約2ポイント上昇し24・39%となった。買い増したのは、9月に死去した大王製紙元社長の故井川高雄氏が保有していた分。井川氏の遺志により、創業家から売買の要請があったという。
北越コーポは大王へ20%以上を出資することで、利益の一部を連結決算に反映できる持ち分法適用会社としている。今回の取得には、大王が発行済みの転換社債が株式に変わって株式総数が増えた場合に、出資比率が20%を下回らないようにする狙いもある。
株取得で「両社と紙パルプ産業に貢献する」という北越コーポに対し、大王は「コメントは差し控える」としている。