神奈川県藤沢市の介護施設に勤めていた30代男性職員が長時間労働でうつ病になったと労災認定されたことについて、施設を運営する同市の「ナースケアー」は「労災申請の手続きに協力してきた。労働時間の隠蔽や改ざんといった不正は一切ない」と職員側の主張に反論した。
職員と弁護士は25日に東京都内で記者会見し、同社が残業しても定時でタイムカードに記録させ、実際の労働時間を隠蔽したなどと説明した。これに対し、同社は「できるだけ定時に帰るよう指導しただけで事実に反する」と指摘し、「藤沢労働基準監督署から長時間労働改善の指導は受けたが、その都度きちんと対応してきた」としている。藤沢労基署は発症直前1カ月の残業時間が166時間だったとして、労災認定した。