清水尋也容疑者、米国での大麻使用認める 帰国後の使用量増加と再逮捕の全容

俳優の清水尋也容疑者(26)が、7月上旬頃に自宅で大麻を所持していた麻薬取締法違反(共同所持)の疑いで3日に警視庁薬物銃器対策課に逮捕された事件で、米国で大麻の使用を始め、帰国後に使用量が増加したと供述していることが4日、関係者への取材で明らかになりました。この供述は、捜査当局が事件の全容解明を進める上で重要な手がかりとなっています。

米国ロサンゼルスでの大麻使用開始

関係者によると、清水容疑者は20歳頃に大麻を吸い始めたと供述しています。米ロサンゼルスで参加したパーティーにおいて、米国人から勧められ、巻紙で巻かれた「ジョイント」の状態で大麻を使用しました。当時、清水容疑者は20歳で米国に短期留学中でした。米連邦法では大麻は禁止薬物とされていますが、ロサンゼルスがあるカリフォルニア州では2016年に21歳以上の嗜好品としての大麻所持や使用が、一定の条件下で合法化されています。この環境が、彼の大麻使用のきっかけとなったと見られています。

帰国後の使用増加と共演者逮捕の影響

日本に帰国後も清水容疑者は大麻を入手し、使用を続けていました。一度は使用を止めた時期もあったものの、約2年前、収入が増加した頃から使用量が増えたと説明しています。また、この「2年前くらい」にあたる2023年6月には、映画で共演した俳優が大麻取締法違反(所持)容疑で警視庁に逮捕され、同年9月に懲役6月、執行猶予3年の有罪判決を受けています。しかし関係者によると、清水容疑者は共演者の逮捕後も大麻の使用を継続しており、最近では月に数回程度の頻度で使用していたとも供述しているとのことです。

逮捕の経緯と現在の状況

警視庁は3日早朝、清水容疑者と同居する20代の女性を逮捕。その際に行われた都内の容疑者宅の捜索で、大麻を含む植物片0.4グラムが押収されました。これにより、両容疑者は3日夕方に、この植物片所持の麻薬取締法違反容疑で再逮捕されています。7月の所持容疑と3日の所持容疑で、両容疑者は4日にそれぞれ検察に送致されました。

清水容疑者は午前9時頃、留置されている東京湾岸署から移送されました。約30人の報道陣が集まる中、車内での彼の表情や様子を確認することはできませんでした。午後4時頃には、容疑者を乗せたとみられる銀色のワンボックスカーが東京湾岸署に到着。後部座席に座り下を向いており、その表情は窺い知れませんでした。直前には、共に逮捕された女性を乗せたとみられる車も同署に戻っています。

東京湾岸署に移送される清水尋也容疑者の様子東京湾岸署に移送される清水尋也容疑者の様子

まとめ

俳優・清水尋也容疑者の大麻所持事件は、米国での使用開始から帰国後の使用量増加、そして共演者の逮捕後も続く使用実態が明らかになるなど、その背景に複雑な事情が絡んでいることが伺えます。警視庁は、これらの供述に基づき、大麻の入手経路や共犯者の有無など、さらなる捜査を進める方針です。今後の捜査の進展と、事件の全容解明が待たれます。

ソース:Yahoo!ニュース / 日刊スポーツ