日産自動車は27日、退任する関潤副最高執行責任者(COO)に代わる新取締役候補として、生産などを統括する坂本秀行副社長を選んだと発表した。来年2月の臨時株主総会で提案する。副COOは未定。
今月1日に副COOに就任した関氏は来年2月の臨時株主総会で取締役に提案される予定だったが、日産は今月25日、本人の申し出で退社することになったと発表していた。関氏は日本電産に次期社長候補として入社する見通し。
内田誠社長は27日、「会社の信頼回復と業績の立て直し、事業構造改革を最優先課題として位置づけ、既に実行に移して着実に改善を進めている。今後の新たな取り組みはこれまでどおり、私がリードして他の役員とともに進めていく」とのコメントを発表した。
坂本氏は東京工業大卒で昭和55年入社。執行役員として製品開発や生産技術などを担当。企業連合を組む仏ルノー側への出向経験もあり、平成26年から副社長。