自民岸田派事務総長に根本氏有力 望月氏の後任





根本匠氏

 自民党岸田派(宏池会)の事務総長を務めた望月義夫元環境相の死去に伴い、後任として、同派筆頭副会長の根本匠前厚生労働相が兼務する案が有力となったことが31日、分かった。

 同派率いる岸田文雄政調会長が出馬を明言している次期総裁選を制するには、安倍晋三首相の出身派閥で党内最大の細田派(清和政策研究会)の協力は不可欠で、首相や岸田氏と衆院当選同期で関係が良好な根本氏が適任との見方が強まっている。

 根本氏は復興相や厚労相を歴任し、安倍政権を支えたほか、党憲法改正推進本部事務総長として平成30年3月、自衛隊明記など4項目の党改憲案をまとめた。令和元年9月の党役員人事で同本部事務総長に再任され、首相が宿願とする改憲に尽力している。一方、政界引退後も岸田派に影響力を持ち、首相とは距離を置く古賀誠名誉会長とも関係がよい。

 岸田氏は次期総裁選で首相からの禅譲を念頭に置いている。根本氏を事務総長に据えることで派内をまとめつつ、首相との良好な関係も維持できるメリットがある。



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