【ニューヨーク=上塚真由】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は12月31日、会社法違反(特別背任)などの罪で起訴され、保釈中にレバノンへ逃亡した日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)について、協力者が数週間にわたって同被告の出国を計画していたと報じた。
同紙は、ゴーン被告の周辺者の話として、出国を手引きする協力者が先週末に集結していたと報道。ゴーン被告はトルコ行きのプライベートジェット機に乗り込み、12月30日にレバノンに到着し、レバノンで妻のキャロルさんと落ち合ったという。
同紙はキャロルさんについて「作戦の主要な役割を担った」としている。一方で、東京都内の監視下に置かれた住居から出国するまでの詳細な移動の経緯は不明としている。
ゴーン被告は、レバノンでは国民的ヒーローとみなされ、日本よりも友好的な環境にあるため、レバノンで裁判を受けることを模索しているという。
報道では、被告の支援者はレバノンの法律の下、日本とレバノンの検察当局で協力できると考えているという。