【ワシントン=黒瀬悦成】ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は1日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射の再開を示唆するなど強硬姿勢を先鋭化させていることに関し、米国は対抗策として「中止または規模が縮小された韓国との軍事演習を全て再開させるべきだ」とツイッターに投稿した。
ボルトン氏はまた、「米軍が『今晩にも戦える準備ができている』状態かどうかについて、議会は公聴会を開くべきだ」とし、朝鮮半島有事の際の在韓米軍の即応態勢を再検証すべきだと訴えた。
一方、トランプ大統領は12月31日、南部フロリダ州の別荘で記者団に対し「彼は非核化の合意文書に署名した。約束を守る男だ」と述べ、非核化協議の再開に楽観的見通しを示した。トランプ氏は「彼は私が好きだし、私も彼が好きだ」と語り、両者の関係は今も「良好だ」と強調した。
トランプ政権は、金氏が核実験や米本土に到達可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射など、米国の国益を直接脅かす行動に出た場合は、制裁圧力の強化や米韓軍事演習を再開させるなどの対抗措置をとる構えとみられる。