アフガニスタンで福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表だった中村哲さんが殺害された事件の発生から1カ月となった4日、同会の村上優会長は水路建設事業の再開について「1月中旬に関係者が協議し、現場の判断を尊重して慎重に確実に進めたい」とするコメントを発表した。
ペシャワール会事務局によると、現地での実働組織「PMS」(平和医療団)職員と日本側の幹部が今月中旬にインドで面会し、現場の安全確保と意向を尊重しながら事業再開に向け協議する見込みだ。
医療活動については昨年12月中旬に、現地住民の要請を受けて再開した。農業や植林についても、一部で活動が始まったとしている。
取水施設が建設されたカマ郡では、中村さんの功績をたたえるための記念碑建立が、住民らによって進められている。