群馬・高崎芸術劇場の新館長に児玉氏、新設の芸術監督に指揮者の大友氏





大友直人氏
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 高崎芸術劇場(群馬県高崎市)の備品購入の入札をめぐる官製談合事件で空席となっていた劇場館長に6日、高崎商工会議所会頭の児玉正蔵氏(75)が就任することが決まった。同日開かれた高崎財団理事会で選任された。芸術監督のポストも新設され、群馬交響楽団の音楽監督を務めた指揮者、大友直人氏(61)が就くことになった。いずれも10日付。

 高崎財団は、児玉氏の選任について「クラシック音楽に造詣が深く、会社経営にも精通。健全な運営をお願いしたい」とした。

 芸術監督の新設は、劇場を総合芸術の殿堂とし、若い音楽家への支援など創造的な芸術活動への取り組みを図るのが目的。大友氏については「音楽プロデューサーとしても新しい音楽シーンを牽引(けんいん)するなど舞台芸術に精通しており、適任」と判断した。

 児玉、大友両氏は「協力して魅力ある劇場づくりを行なっていく」などとコメントした。

 このほか、高崎財団は契約事務の透明性や公平性を確保するため、契約課を新設するなど組織体制強化を図ることも明らかにした。

 一方、高崎市は6日、官製談合防止法違反などの罪で起訴され、休職扱いとなっている佐藤育男被告(50)の後任の総務部企画調整課付課長に、農政部農林課長の高橋幸弘氏(49)を充てる人事を内示した。10日付で、佐藤被告が務めていた劇場副館長に就任する予定。



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