警備書類紛失の警視減給　Ｇ２０外相会合、愛知県警

　名古屋市で昨年１１月に開かれた２０カ国・地域（Ｇ２０）外相会合に関する警備の関係書類を紛失したとして、愛知県警が春日井署警備課長だった男性警視を減給の懲戒処分にしていたことが６日、県警への取材で分かった。警視は辞職の意向を示しているという。

　関係者によると、書類は昨年１０月２９日午後、名古屋市中区の県警本部で開かれた担当者の会議で配布されたもので、警備態勢などが記載されていた。警視は会議に出席した後に私的な飲み会に参加し、帰宅途中の地下鉄車内で書類を入れたかばんごとなくした。

　県警は発表基準に該当しないとして、処分の詳しい内容など詳細を公表していない。外相会合の警備を巡り、県警は県外の警察からの応援部隊約２千人を含む約８５００人態勢で臨んだ。