日の丸ベンチャー続々 世界最大級の家電見本市





電動バイク開発製造のグラフィットが開発した電動スクーターは折りたためる(松村信仁撮影)
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 世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が7日(現地時間)、米ラスベガスで開幕する。ここ数年は「テックベンチャー」と呼ばれるものづくり系のベンチャー企業が世界中から数多く集まっている。日本勢も独自の技術に裏打ちされた製品を数多く出展している。

 電動バイク開発製造のglafit(グラフィット、和歌山市)は新たに開発した「X-SCOOTER LOM(クロススクーター ロム)」をお披露目する。「歩行領域以上、自転車未満」(鳴海禎造社長)がコンセプトで、一見するとキックスケーターのようなかたちをしている。

 長さ1メートル5センチ、幅57センチ、高さ1メートル15センチ、重さ16・5キロ。折りたたんで持ち運べる。家庭用コンセントで充電できるバッテリーをパナソニックと共同で開発。路面状況や操縦者の体重にもよるが1回の充電で30~50キロ程度は走れるという。

 米国でクラウドファンディングサイトを通じて2月に発売する。米国ではシェアリングビジネスに対する規制強化の動きが起きている。鳴海社長は「実用に耐えうる手軽なパーソナルモビリティーの所有ニーズがあるはず」と自信を深める。

 コミュニケーションロボット開発のユカイ工学(東京都新宿区)は、声のする方に向いて話を聞く「ボッコエモ」。しっぽが付いたクッション型ロボ「クーボ」の次世代モデルを紹介。電動車いすベンチャーのWHILL(ウィル、横浜市鶴見区)は現地販売機種「モデルCi」を会場内でレンタルする。無人航空機(ドローン)開発のブルーイノベーション(東京都文京区)は京セラと共同でドローン向けの新たな屋内飛行技術を紹介する。

 このほか、日本貿易振興機構(ジェトロ)は、日本のベンチャー企業を集めた「Jスタートアップ」パビリオンを展開。家電ベンチャーのシフトール(同中央区)、ロボ開発のグルーブエックス(同区)、筑波大学発の人工知能(AI)ベンチャーのピクシーダストテクノロジーズ(東京都千代田区)、IT教育のライフイズテック(同港区)などが出展する。(松村信仁)



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