【ワシントン=塩原永久】イラク国内の米軍に対するイランの弾道ミサイル攻撃を受け、大手航空会社の間で、イランやイラクを発着する便の運航中止や、危険がある空域を回避するよう飛行ルートを変更する動きが広がっている。
ロイター通信によると、ドイツのルフトハンザ航空や、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空などが8日、イランやイラクに乗り入れる便の休止を決めた。UAEのドバイ国際空港は湾岸地域の基幹空港で、日米欧から乗り換える利用客も多い。
米連邦航空局(FAA)は両国やペルシャ湾上空の飛行を7日から禁止。当該空域を避ける飛行ルートの変更で遠回りするため、通常より飛行時間が長くなると指摘されている。