アイ・ネスト・キャピタル 初の投資先にシステム設計のセキュア


 新興独立系ベンチャーキャピタル(VC)のアイ・ネスト・キャピタル(東京都渋谷区)は、同社の1号ファンド(基金)からの初の投資先として、システム設計のセキュア(同新宿区)を選んだ。昨年12月に立ち上げたファンドにはすでに約40億円が集まっており、年内には60億円近くまで増える見込み。

 セキュアは監視カメラや生態認証技術などを使った入退室管理システムなどを開発。すでに4千社以上の納入実績を持つ。AIや画像解析技術とを組み合わせ、混雑状況の可視化ツールなども企業に提供している。調達額は非公表だが、調達で得た資金はAI技術の開発や人材採用などにあてる。

 アイ・ネスト・キャピタルは令和元年5月、みずほ銀行やモバイル・インターネットキャピタル(同千代田区)で15年以上ベンチャー企業への投資経験を持つ山中卓社長が設立した。

 投資先について、山中社長は「世の中の役に立つ会社を中心とする」と述べた。具体的にはエンターテインメントやライフスタイル関連の企業、実需があって社会課題の解決につながるような企業を念頭に置く。ファンドからの投資額の25%はシードと呼ばれる創業期にあてる方針だ。



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