サウジ外相、海上自衛隊の中東派遣を歓迎

　【リヤド＝沢田大典】安倍晋三首相は１２日午前（日本時間同日午後）、中東３カ国歴訪の最初の訪問地であるサウジアラビアでファイサル外相と面会し、地域の緊張緩和と情勢の安定化に向け緊密に連携していくことを確認した。

　首相は冒頭「中東情勢が緊迫の度を高めていることを深く憂慮している」と言及した。その上で「地域の緊張緩和、情勢安定化に向けて粘り強く外交努力を続けていく。アラブ、イスラム世界の盟主であるサウジとも緊密に連携していきたい」と呼びかけた。

　ファイサル氏は「地域の情勢安定化を図ることは日本とサウジの共通事項であり、引き続き緊密に連携したい」と述べた。

　政府によると、首相が中東への海上自衛隊の派遣を説明し、ファイサル氏は「航行の安全確保はすべての関係国の責任であり、日本の決定を歓迎する」と述べた。