過去数十年にわたり、映画シリーズはハリウッド映画産業の揺るぎない基盤を形成してきました。特にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)は、2008年以降310億ドル(約4兆5400億円)を超える世界興行収入を記録し、映画史上最も成功したシリーズとしての地位を確立しています。もし続編、スピンオフ、そして共有ユニバース作品が毎週の興行収入を席巻していなければ、今日の映画界がどのような姿になっていたか想像することは困難です。
映画シリーズの興行収入は、その計り知れない影響力と観客を引きつける力を示しています。世界興行収入トップ10にランクインする映画シリーズは、おおむね60億ドル(約8781億6400万円)以上を稼ぎ出しており、その顔ぶれは非常に多様です。1960年代から70年代に始まった「ジェームズ・ボンド」や「スター・ウォーズ」のような古典的シリーズから、現代のヒット作である「ワイルド・スピード」やDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)まで、幅広い作品が名を連ねています。
ジュラシック・ワールド/復活の大地の象徴的な恐竜:興行収入ランキングへの影響
最近アメリカで公開された『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、その上映が終了する頃には「ジュラシック」シリーズ全体の興行収入を大幅に押し上げ、「ハリー・ポッター」や「スパイダーマン」といった他の大ヒットシリーズよりも上位に躍り出る可能性を秘めています。ビジネスインサイダーは、ボックス・オフィス・モジョ(Box Office Mojo)とザ・ナンバーズ(The Numbers)という信頼性の高いデータソースを用いて、歴代最高興行収入を記録した映画シリーズを徹底的に調査しました。
人気映画シリーズの歴代興行収入ランキングを見ていきましょう。ここでは、各シリーズの作品数と、その中で最も興行収入を上げた作品も合わせてご紹介します。
歴代興行収入ランキング:トップ10
10位 「バットマン(Batman)」シリーズ
- 総興行収入: 57億2000万ドル(約8365億2800万円)
- 作品数: 11
- 最高興行収入作品: 『ダークナイト・ライジング(The Dark Knight Rises)』(2012年) ─ 11億1000万ドル(約1623億3300万円)
9位 「X-メン(X-Men)」シリーズ
- 総興行収入: 60億8000万ドル(約8891億7600万円)
- 作品数: 13
- 最高興行収入作品: 『デッドプール2(Deadpool 2)』(2018年) ─ 7億8600万ドル(約1149億4900万円)
これらのデータは、映画シリーズがいかにして世界中の観客を魅了し、映画産業の経済を牽引してきたかを明確に示しています。各シリーズは独自の魅力と物語でファンを獲得し、その人気が継続的な興行収入へと繋がっています。今後も新しい作品や共有ユニバースの展開により、このランキングは常に変動していくことでしょう。