イラン女子で史上初の五輪メダリストとなったテコンドーの選手が13日までに、イランから亡命する考えを自らのインスタグラムで表明した。「私はイランで抑圧されている多数の女性のうちの一人だ。命じられたことを繰り返してきた」などとイランの体制を批判した。
キミア・アリザデ選手(21)は2016年のリオデジャネイロ五輪のテコンドー女子57キロ級で銅メダルを獲得した。イランメディアなどによると、オランダに入国したとの情報がある。
アリザデ選手はインスタグラムに「私は偽善やうそ、不正の一部になりたくはないので、痛みと困難がある道を選んだ。五輪で金メダルを取るより難しい決断だった」などと投稿した。
女子選手らは「道具にすぎなかった」として、イランの体制はスポーツを政治利用していると批判した。(共同)