ロシア、トルコ仲介でリビア停戦に機運 LNA司令官「時間が必要」

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 【カイロ=佐藤貴生】国家分裂状態のリビアで戦闘を展開してきた有力武装組織「リビア国民軍」(LNA)のハフタル司令官と暫定政権のシラージュ暫定首相が13日、ロシアの首都モスクワで間接的に協議を行い、停戦協定の締結に向けた機運が出てきた。ロイター通信が伝えた。LNAを支援するロシア側と暫定政権を支援するトルコが戦闘激化を回避するため歩み寄り、停戦を主導。ただ、両国が追求する国益は異なっており、情勢が本格的に安定するかは見通せない。

 LNAと暫定政権側は12日からの停戦で合意。これを受けてハフタル、シラージュ両氏は13日、モスクワで仲介を通じて間接的に協議した。ラブロフ露外相は「無制限の停戦」に向けて進展があったとしながらも、ハフタル氏が停戦協定の署名に際し、考える時間がほしいと述べて猶予を求めたと述べた。

 リビア東部を拠点とするLNAは昨年4月、暫定政権が統治する西部の首都トリポリに向けて進軍を開始。戦況は停滞していたが、プーチン露大統領の側近が率いる露民間軍事会社「ワグナー・グループ」が数千人ともいわれる雇い兵を送り、LNAのテコ入れを図っていると指摘された。ロシアはワグナーとの結びつきを否定している。

 これに対し、トルコは今月上旬、暫定政権を支援するため軍部隊を新たにリビアに派遣すると表明。露・トルコの代理戦争が激化する恐れが高まっていた。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は、2011年の欧米諸国による軍事介入でカダフィ政権が崩壊したことをプーチン氏が問題視し、「新たなカダフィ氏」を擁立してリビアへの影響力を確保する狙いだと分析した。

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