タカラトミーは15日、今年で発売50周年を迎えるダイキャスト製ミニカー「トミカ」の記念企画を発表した。大手自動車メーカー3社がトミカ用にデザインした記念商品を発売するほかトミカを題材にした新アニメを4月から放送。ほかにも他企業との共同企画を年間を通して実施し、節目の年を盛り上げる。
トミカは昭和45年に販売開始。海外のミニカーが人気を集めた当時、子供たちに国産車のミニカーで遊んでもらおうと開発された。クルマらしい重量感や質感などが人気を集め、これまでに1050車種以上を展開。累計販売台数は6億7千万台を超えた。2秒に1台が売れているという人気シリーズ商品だ。
富山幹太郎会長は「失敗を繰り返しながらも強い思いで開発した」と振り返りながら、「変わりゆく時代の中でトミカがどう進化するのか、わくわくが止まらない」と語った。
50周年記念企画での目玉は、4~8月にかけて発売されるホンダやトヨタ自動車、日産自動車のデザイナーがデザインを手がけた記念商品。「シビックTYPE R」「GRスープラ」「GT-R」といった各社を代表するスポーツカーがベースで、同じデザインで装飾された実車も関連イベントで公開する。
10月にトミカの歴史を振り返るイベント「トミカ50周年ファン感謝祭」を開催するほか、5月まで大型ショッピングモールで展示・物販イベントを実施する。企業との共同企画ではトミカデザインのはとバスが都内を運行し、ロッテは外箱で紙製トミカができるチョコパイを発売する。
また4月にはトミカのテレビアニメとしては約2年半ぶりとなる新アニメ「トミカ絆合体 アースグランナー」をテレビ東京、テレビ大阪系列の6局で放送、関連玩具の展開も行う。