新任判事補75人に辞令交付 最高裁長官「畏れの自覚、反映を」

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最高裁の大谷直人長官から新任判事補一人一人に辞令が手渡された=16日午後、最高裁(大竹直樹撮影)

最高裁の大谷直人長官から新任判事補一人一人に辞令が手渡された=16日午後、最高裁(大竹直樹撮影)
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 司法修習を終え、新たに裁判官として採用された判事補75人の辞令交付式が16日、最高裁で行われ、大谷直人長官が「人と人との間の紛争を裁くことへの畏(おそ)れ、危うさの感覚を持ち、畏れの自覚を判断の中に反映させていくことが重要だ」と語った。

 大谷長官は一人一人に辞令を手渡した後、「名奉行・大岡越前守(えちぜんのかみ)忠相(ただすけ)の側近が『大岡裁き』は誤判だったのではないかという戦前の小説がある」と述べ、検事や弁護士を経て探偵作家となった浜尾四郎の短編「殺された天一坊」を紹介した。

 江戸時代の講談「大岡政談」では、奉行がお白州で、互いにわが子と主張する女性2人に「首尾よく引き勝った者にその子を渡す」と伝え、痛がって泣き出す子を顧みず、無理に引っ張り続けた女性は敗訴とされる。

 「殺された-」ではこの女性が登場。奉行に「偽り者め」とののしられ、女性は遺書に「わが子を取り戻す望みを失うと同時に江戸中の人々から言葉もかけられぬ身の上とならなければなりませんでした」としたため、最後は川に投身。奉行の言葉が、一人の母親にどれだけの決心をさせたのか奉行は承知しているのかという内容となっている。

 大谷長官は「裁判官に求められる説明責任という視点でも興味深い」と話し、「判決を書く際は、弱みをあえてさらけ出す、その重要性を思い出してほしい」と説いた。

 新任判事補は男性47人、女性28人で、年齢は23~30歳。16日付で全国の地裁に配属された。

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