兵庫県伊丹市の昆陽池(こやいけ)公園で16日夕、阪神大震災の犠牲者数と同じ6434本のろうそくをともす「追悼のつどい」が始まった。会場を訪れた市民ら約450人が、発生時刻の12時間前の午後5時46分、ろうそくの明かりを前に手を合わせて犠牲者の冥福(めいふく)を祈った。
市民団体「ユー・アイ・アソシエーション」が震災翌年の平成8年から開催。今年は「燈心(あかし)~心のともしび」をテーマに、困っている人に手を差し伸べ、助け合う人々の姿を表現した。
震災で神戸市東灘区の実家が全壊したという伊丹市のパート、板垣優希さん(39)は長男の陽太(ひなた)君(8)とともに会場を訪れ、「息子のような若い世代に震災をもっと知ってほしい」と話していた。