著名なピアニストで指揮者のウラジーミル・アシュケナージさん(82)が、公の場での音楽活動から引退することを決めた。所属事務所が18日までに発表した。
アシュケナージさんはNHK交響楽団の音楽監督も務め、日本でも人気が高い。昨年5月に日本でのツアーが予定されていたが、右手の不調のため、公演の直前に中止が決まっていた。
旧ソ連出身で、1962年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝し、ピアニストとして活躍。70年代から指揮活動を始め、ベルリン・ドイツ交響楽団の音楽監督などを歴任した。 ピアニスト、辻井伸行さんとも世界各地で共演。漫画原作のアニメ映画「ピアノの森」では、ミュージックアドバイザーとして参加し劇中ピアノを演奏していた。(共同)