関空を森法相視察 ゴーン被告逃亡「不法出国もうできない」

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出入国在留管理庁関西空港支局の幹部にあいさつする森雅子法相=19日午後、関西国際空港

出入国在留管理庁関西空港支局の幹部にあいさつする森雅子法相=19日午後、関西国際空港

 日産自動車前会長、カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃亡した事件を受け、森雅子法相は19日、ゴーン被告が出国に使ったとみられる関西国際空港のプライベートジェット(PJ)専用施設を視察した。森法相は「現在は同様の不法な出国はできない」と述べ、大型荷物のエックス線検査を必ず実施するなど、出国手続きが厳格化されているとの認識を強調した。

 ゴーン被告の逃亡後、森法相が空港のPJ専用施設を視察したのは14日の羽田空港に次いで2カ所目。

 視察は非公開。森法相は関空のPJ専用施設「プレミアムゲート玉響(たまゆら)」を訪れ、保安検査や税関・検疫・出国審査といった各種手続きの流れについて、職員から約30分かけて説明を受けた。

 視察後に報道陣に対し、ゴーン被告が逃亡時に実際に関空を使ったかは「調査中」とした上で「東京五輪・パラリンピックもあり、不法な出入国がないよう関係省庁と一層緊密に連携するように具体的な指示を出した」と語った。

 国土交通省は6日から、羽田、成田、中部国際、関西の4空港にあるPJ専用施設ですべての大型荷物の保安検査を義務付けている。

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