イエメンで軍キャンプ攻撃 シーア派系勢力か 沿岸は海自の活動エリア


 【カイロ=佐藤貴生】内戦が続く中東のイエメンで暫定政権の軍の訓練キャンプがミサイルや無人機で攻撃され、ロイター通信は19日、79人が死亡、81人が負傷したと伝えた。犯行声明は出ていないが、ハディ暫定大統領はイランと連携しているとされるイスラム教シーア派系武装勢力、フーシ派の犯行と断定、高度の警戒態勢を取るよう軍に指示した。

 中東のテレビ局アルアラビーヤ(電子版)は19日、暫定政権側の高官が、米軍がイラン革命防衛隊の精鋭部隊の司令官を殺害したことに対する「復讐(ふくしゅう)」との見方を示したと伝えた。

 襲撃されたのは首都サヌアの東、マーリブにある訓練キャンプで、18日、多数の人が訪れていた施設内のモスク(礼拝所)が攻撃された。イエメン内戦には2015年、隣国サウジアラビアなどが軍事介入し、フーシ派と戦っており、米イランの代理戦争の様相を呈している。

 イエメンの南側海域は日本関連船舶の安全航行確保のため、安倍晋三政権が派遣を決めた海上自衛隊の活動エリアに当たる。



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