中国の孔鉉佑(こう・げんゆう)駐日大使が20日、群馬県庁に山本一太知事を表敬訪問し、意見交換を行った。
山本知事は「中国からの大勢の訪日観光客(インバウンド)に日本を知ってもらうことが最大の外交だ」と述べ、一層の来県を促すとともに孔大使にも草津温泉(同県草津町)に足を運ぶよう要望した。
孔大使は「(群馬県を含む両国の)交流が盛んとなるようサポートする。春節シーズンは約70万人が訪日する見込みだ」と応じ、「10年以上前に訪ねた草津温泉はすばらしく、感動した」と話した。
また山本知事は、平成23年の東京電力福島第1原発事故後の中国による日本産食品への禁輸措置を念頭に「県の安全な農畜産物を知ってもらいたい」とアピール。自ら訪中する意向も伝えた。
群馬県では26年6月、大沢正明前知事が中国の程永華前駐日大使の表敬訪問を受けている。