【野党ウオッチ】目立つネガティブな応酬 何のための立民と国民の合流か 





党首会談に臨む国民民主党の玉木雄一郎代表(中央左)と立憲民主党の枝野幸男代表(同右)ら。この場でも合流協議はまとまらなかった=10日午前、国会内(春名中撮影)

 立憲民主党と国民民主党の政党合流をめぐる協議は、結論が整わないまま、20日に1つの期限だった通常国会の召集日を迎えた。これまでの交渉経過を見る限り、合流にポジティブな印象を持つことは到底できない。どちらの党からも本気で力を合わせようという前向きなエネルギーは感じられず、敬意を欠いた言葉の応酬をはじめ、ネガティブな側面ばかり目についたからだ。

 「私は協議を打ち切るつもりはない。なぜここまでこだわるかといえば、内実を伴った大きな塊にするために、例えば政策、理念のすり合わせは不可欠だ。表層で形式的に同じくしても、結局、魂がこもらなければ、本当に政権を担える大きな塊にならない」

 国民の玉木雄一郎代表は20日夕の両院議員総会で、立民との合流協議を今後も続ける意義を切々と説いた。しかし、立民の枝野幸男代表が20日の召集日をもって協議を打ち切る方針を示したことは「理解できる」とも言及。国会で野党が一つになって安倍晋三政権を倒すことに全力を傾けるべきだと訴えたが、会場には冷ややかな空気が流れた。

 立民と国民の合流協議は国会召集をもって先送りとなったが、双方からはとげとげしい発言が相次いでいる。

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