群馬県の山本一太知事は22日の定例会見で、小泉進次郎環境相が育児休業を取得すると表明したことに、「(育休を取りにくい)空気を変えることに意味がある」と述べ、省トップとしての決断を支持する考えを示した。県の男性職員の育休取得率は低迷しており、職員への改善に向けたメッセージの意味もあるようだ。
小泉環境相は、結婚したフリーアナウンサー、滝川クリステルさんとの間に第1子が誕生したことに伴い、計2週間分の育休を取得すると表明した。
山本知事は「シンボルとして育休宣言したことは空気を変えることになる。個人的に応援したい」と評価。ただ、重責を担う大臣が一時的にせよ公務を休むことには賛否両論があり、山本知事も「国会開会中は工夫がいるだろう」とも述べた。
総務省の調査によると、教育委員会と県警を含めた県の男性職員の育休取得率(平成30年度)は3・0%にとどまり、全国平均を0・7ポイント下回る。全国首位の三重県(8・1%)、2位の沖縄県(7・9%)とは大きな差がある。
山本知事はこうした現状を踏まえ「問題意識を持っている。意識を変えられるよう努力する」と述べた。