田野辺実鈴アナ激白:事務所撤退「パートも考えた」どん底からの再起と現在の活動

2012年にTOKYO MXの局アナからフリーへと転身した田野辺実鈴アナウンサー(42歳)。長年所属していたTBSスパークルが今年3月に突如、マネジメント業務から撤退するという事態に直面しました。この予期せぬ出来事により、レギュラー番組を失い、「商店街でパートをするしかないか」とまで思い詰めたと言います。しかし、幸運にも新たな所属事務所が決まり、アナウンサーとしての道を続けることを決意しました。現在の心境や活動について、詳しく語ってくれました。

フリーアナウンサーとして新たな道を歩む田野辺実鈴さんフリーアナウンサーとして新たな道を歩む田野辺実鈴さん

現在の活動について

現在の活動は、テレビのレギュラー番組がリセットされたため、イベントや表彰式、式典の司会業が中心となっています。これに加え、Webのインフォマーシャルのナレーションや、企業の展示会での仕事なども時折担当しているとのことです。

所属事務所撤退の経緯

所属事務所であるTBSスパークルがマネジメント業務から撤退するというニュースは、今年3月に公になりましたが、実際には昨年夏には「終わります」という通達があったそうです。事務所に来るようメールで呼び出され、「やばいのかな」と不安に思ったと言います。最初は自分だけが解雇されるのかと心配しましたが、事務所全体が閉鎖されると知り、かえって少しホッとしたとも明かしました。数年前に以前の事務所がTBSスパークルと合併し、「これで安泰だ」と思っていた矢先の出来事だったため、大きな組織がなくなってしまうことは全く想像していなかったと、その驚きを語っています。

個人事務所の可能性とチームへの想い

事務所撤退が決まってから、次の活動について模索する中で、個人事務所を設立するという選択肢も頭をよぎりました。しかし、これまで自分で営業活動をした経験がなく、また、チームで仲間と共に切磋琢磨し、高め合っていく環境を好む自身の性格から、全てを一人でこなすフリーランスは難しいと感じたそうです。ロケでお世話になった関係者などにも相談に乗ってもらったと言います。

収入面の不安と「パート」の考え

事務所撤退に伴う収入面での不安は非常に大きかったと正直に語りました。一時的には、現実的にパートタイムの仕事をすることも考えたと言います。近所に愛着のある商店街があり、そこで食材を販売するアルバイトをしながら、次の仕事を探すのも良いかもしれない、と具体的にイメージした時期もあったそうです。

新事務所との出会い

最終的には、新たな事務所に所属するという道を選びました。現在の事務所は、以前の事務所の方からの紹介で知ることができたそうです。「本当に、命拾いをしました」と笑いながら語り、良い縁に恵まれたことに感謝している様子でした。

TBSスパークル時代からの変化

TBSスパークルに所属していた頃は、千葉テレビの朝の番組や、様々なメーカーのホームページに出演したり、YouTube関連の仕事などがメインでした。コンスタントに仕事は入ってきていたため、それが突然ゼロになってしまった時の収入的な不安は、やはり非常に大きかったと改めて強調しました。

プライベートの変化:再婚と出産

プライベートでは、36歳の時に5歳上の一般男性と再婚し、3年前に長男を出産しています。2022年10月には自身のX(旧Twitter)で「人生いろいろありすぎ」と投稿しており、その背景には深い出来事がありました。

人生観を変えた父の死

長男が生まれてわずか2ヶ月後に、父親が突然亡くなったそうです。祖父母に孫と遊んでもらう将来を思い描いていた矢先の出来事だったため、「こんなにあっという間に人はいなくなるんだ」と、人生観が大きく変わったと言います。父親は74歳で、あと10年は生きると思っていたため、突然の別れは本当に悲しかったと、当時の心境を明かしました。

厳格だった父からのアドバイス

父親は非常に厳格な人だったそうですが、アナウンサーになってからは「すごいね」「上手だね」と褒めてくれることもありました。特に、番組でのフリートークなどでは、「あのコメントは少し品がなかったかな」「こういう風に言い換えた方が良かった」など、細かくチェックし、具体的なアドバイスをくれたと言います。今はそのように厳しくも正確に自分を正してくれる人がいないことへの不安感があると感じているそうです。様々な困難を乗り越え、アナウンサーとしての新たな一歩を踏み出した田野辺アナウンサー。今後の活動に注目が集まります。

参考文献: