千葉虐待死1年、県職員、全校児童らが黙祷





栗原心愛さんの冥福を祈って黙祷をささげる県児童家庭課の職員=24日、県庁(永田岳彦撮影)

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が虐待死した事件から1年となる24日、同県では当時の担当部署だった健康福祉部の職員約350人と県管轄の6カ所の児童相談所の職員が心愛さんの冥福を祈って黙祷(もくとう)をささげた。

 同部児童家庭課では職員22人が午前8時半の始業に合わせて黙祷。同課の尾関範子課長は「事件当時は児童相談所の都合で動いている部分もあった。子供の命や安全が最優先という強い意識を持って、こうした事態を二度と起こさないようにしたい」と話した。

 心愛さんが通っていた野田市立二ツ塚(ふたつか)小(児童数215人)では午前8時15分に杉崎哲実校長が「ちょうど1年前に栗原心愛さんが亡くなりました。心愛さんが、天国で幸せに過ごせるようにお祈りしましょう」と校内放送。全校児童が各教室で心愛さんに黙祷をささげた。

 野田市教育委員会の佐藤裕教育長は「あってはならない痛ましい事件から1年がたとうとしている。市教委では子供たちを守るという強い信念を持ち、二度とこのような事件が起きないよう、できることを精いっぱい組織で取り組み、再発防止に全力で努める」とのコメントを発表した。



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