れいわ新選組の山本太郎代表と共産党の志位和夫委員長は25日、2月2日投開票の京都市長選で両党が推薦する新人候補の応援でそろって京都入りした。山本氏は演説で「多くの貧困を生み出しているのは今の政治だ」として与野党5党が相乗りで支援する現職候補を牽制(けんせい)。志位氏は「共産、れいわ、市民と力を合わせて頑張り抜く」と連携をアピールした。
山本氏は「中小・零細企業に厳しく、働く人々の首が締まっているのが今の京都の実態だ」と現職の市政運営を批判。「これを変えるには政治でやるしかない」と述べ、支持を訴えた。
志位氏も「(現職候補が掲げる)リニア中央新幹線誘致などに使うお金があるなら、暮らしに困っている市民のために使ってもらおう」と主張した。
志位氏は演説後、記者団に、首相主催の「桜を見る会」やカジノを含む統合型リゾート(IR)事業の問題に言及した上で「(安倍晋三政権は)全部逃げようとしているが、(京都市長選は)痛烈な審判になる」との認識を示した。
れいわと共闘する選挙戦に関しては「(両党の)相乗的な力が出ている」と強調した。
京都市長選は現職と、共産・れいわが推薦する新人のほか、元市議の新人が争う構図となっている。