２８日付のフランス紙フィガロは、日産自動車と企業連合を組む自動車大手ルノーが同日、取締役会を開き、新たな最高経営責任者（ＣＥＯ）に、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）傘下のスペインのセアトで社長を務めていたルカ・デメオ氏を指名すると伝えた。
ルノー関係者は、同日午後、取締役会を開くと明らかにした。ルノーは昨年１０月にカルロス・ゴーン前会長体制下でナンバー２だったティエリー・ボロレＣＥＯを解任し、後任選びを進めていた。
デメオ氏は５２歳のイタリア人。ルノーを皮切りにトヨタ自動車の欧州法人やイタリア大手フィアットを経て、２００９年にＶＷグループに入った。１５年からセアトの社長を務め、１９年に販売台数を大幅に伸ばし立て直しの手腕が高く評価されている。フランス語など５カ国語が堪能とされる。（共同）
