日本生命が海外不動産・インフラへの投資拡大


 日本生命保険は28日、海外不動産・インフラファンドに対する投資枠3500億円を新たに設定したことを明らかにした。上場株式や債券以外の「オルタナティブ(代替)」と呼ばれる資産への投資拡大戦略の一環。日本銀行のマイナス金利政策が当面続くと想定される中、運用収益の安定化を図る狙いだ。

 米英の資産運用現地法人が手掛ける複数の投資信託を組み合わせた投信への投資を積み増す。欧米の不動産分野に約2820億円、インフラ分野に約650億円を投資する契約を今年度中に行う計画。実際の投資は今後5年程度かけて順次実行していく。

 これに伴い、この領域への投資残高は昨年度末の1800億円から、令和2年度末までにほぼ倍増する。新たな投資の想定利回りは平均約8%。5年後には年間280億円程度の収益を確保する見通しだ。



Source link