(2)MDMAはクラブで騒ぐときに使用 主治医「大麻は軽度の依存症」
《自宅マンションで合成麻薬MDMAなどを所持したとして、麻薬取締法違反罪に問われた女優、沢尻エリカ被告(33)の初公判。保釈後に主治医となった男性医師による証人尋問が続く。沢尻被告は弁護人に並んで座り、身じろぎもせず証人を見つめている》
弁護人「退院後の治療計画はどのようにしていきますか」
証人「通院していただく頻度は月に1回程度と考えています。そこで簡単な薬物のキットで検査することも考えています。『薬物をやめる』ということを続けていけるようにしていきたいと思います」
弁護人「薬物と決別するためにはどうしたらいいでしょうか」
証人「薬物については、社会的な孤立がリスクになる。すぐに元の仕事に戻るということは難しいということになると、どうしても孤立してしまう」
《証人が告げる自身を取り巻く厳しい現実に沢尻被告は何を思うのか。険しい表情で目を見開き、じっと証人を見つめた》
証人「じゃあどうしたらいいか。仕事はご家族の飲食店のようなところで働いてみるとか、興味があることを勉強してみるのもいいかもしれないと思っています」
《弁護人の質問が終わり、検察官からの質問に移る》
検察官「退院後の通院期間はいつぐらいまで?」
証人「依存症を治すというのは非常に難しい。ずっと薬物をやめ続けてほしいですが、一生通院し続けるということでもない。数年たったら間隔をあけたり、変な気持ちになって薬物を使いたくなった時に相談できる場所としてつながっていたいと思います」
《ここで証人の男性医師が退廷。次の証人はスーツ姿の長身の男性だ。沢尻被告の兄で、飲食店を経営しているという》
弁護人「沢尻さんが留置されている間、面会には行きましたか」
証人「4、5回行きました」
《弁護人からの質問にも緊張した様子もなく答えていく沢尻被告の兄。沢尻被告は目が合うことを避けているのか、終始うつむき加減だ》
弁護人「様子はどうでしたか」