小泉進次郎環境相は３１日の参院予算委員会で、非政府組織（ＮＧＯ）が地球温暖化防止の交渉を妨げている国に批判を込めて贈る「化石賞」を日本が受賞したことについて「好きなのは日本くらい。こんなに（メディアで）報じるのも日本ぐらいだ」と不快感を示した。
小泉氏は、昨年の国連気候変動枠組み条約第２５回締約国会議（ＣＯＰ２５）に出席した際、期間中に毎日授賞式があり、他国も受賞していたことや、式が会場の廊下で行われていたことなどを指摘。「日本のみがもらっているという受け止め方をしている人がかなり多い」と述べた。
また、日本が温室効果ガスの一種であるフロンの対策で他国より先行している現状に触れ、「（日本が）化石賞をもらうのであれば、日本のＮＧＯから世界の全く対策目標さえない１００カ国以上の国にフルオロカーボン（フロン）賞ぐらい授賞していいのではないか」と皮肉った。
