中部電の純利益過去最高 燃料価格の低下分を反映


 中部電力が1月31日発表した2019年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期の約2・4倍の1526億円だった。4~12月期として4年ぶりの増益で過去最高となった。燃料価格が低下した一方、電気料金に反映されるまでに時間差が生じ、一時的に利益が膨らんだ。

 販売電力量は、米中貿易摩擦による企業の生産減や、競争激化に伴う他社への流出で0・3%減だった。ただ、電気料金の単価が上がったため、売上高は3・7%増の2兆2807億円と、過去最高だった。

 勝野哲社長は名古屋市で開いた記者会見で「競争環境が厳しくなっている。(各種サービスと)セットで売ることで、顧客に選んでほしい」と話した。

 新型コロナウイルスによる肺炎拡大が経済に与える影響については「長期的に動向を注視していく。相当心配している」と述べた。



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