東京高検の黒川弘務検事長(62)の定年延長が国家公務員法に基づいて閣議決定されたことについて、森雅子法相は3日の衆院予算委員会で、法的に問題ないとの見解を示した。国民民主党の渡辺周氏への答弁。
検察庁法は、定年を検事総長は65歳、それ以外の検察官は63歳と定めているが、定年延長の規定はない。森氏は「検察庁法は国家公務員法の特別法。特別法に書いていないことは一般法の国家公務員法が適用される」と説明した。
定年延長の理由は「重大かつ複雑、困難な事件の捜査・公判に対応するため、黒川氏の指揮監督が不可欠だと判断した」と述べた。