【米大統領選】党員集会ルポ 「初デートの前に政治的立場を」暮らしと政治が直結

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3日、米アイオワ州デモインの劇場で開かれた民主党の党員集会で説明を聞く参加者(共同)

3日、米アイオワ州デモインの劇場で開かれた民主党の党員集会で説明を聞く参加者(共同)

 米大統領選は3日の中西部アイオワ州党員集会で口火が切られた。州都デモインのビル「キャピタル・スクエア」に民主党が設けた党員集会の会場を訪ねた。

 集会が始まったのは午後7時だったが、各陣営のメンバーは開場時間の6時を待たず、4時すぎに集まって打ち合わせを始めた。

 ウォーレン上院議員(70)の旗を持つゼニックさん(66)は西部ワイオミング州から引っ越してきたばかり。「初めてだから興奮しているわ」。

 受付の準備を手伝うボランティアのスミットさん(31)も、「全米で最初に大統領候補を選べるのはアイオワ人の特権よ」といきいきした表情だ。子どもの頃から両親に連れられて参加してきた「4年に一度のお祭り」だという。開場前に到着した男性(75)はブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長(38)の支持者で「彼は若くて賢い。世代交代すべきだ」と話す。

 党員集会の会長を務めるボスさん(71)が開会を宣言した。参加者は1080人。吹き抜けの1階ロビーに詰めかけた党員の様子を、2階の回廊に陣取る各国メディアが見つめる。

 1回目の支持表明。有力候補のバイデン前副大統領(77)の陣地に集まる人が明らかに少ない。脱落となり、陣営のメンバーの男性が床に座り込んだ。

 早速、他陣営のスタッフがバイデン氏の支持者の勧誘を始めた。事前に「バイデン氏支持」と話していたマレンさん(67)がウォーレン氏の集団に加わった。「セカンド・チョイス(2番目の選択)は女性大統領の誕生」という。

 大規模な会場だが、参加者には顔見知りが多い。党員ばかりとはいえ、人前で政治信条を開陳することに抵抗はないのだろうか。

 婚約者と参加した、膠原病患者のピーターソンさん(27)は「初デートの前に彼の政治的な立場を確認したわ。気にかけてくれる人か分かるから」。2人とも福祉の充実を訴えるサンダース上院議員(78)を支持。暮らしと政治が密接につながっている。

 最終結果の集計前にブティジェッジ氏へのコールが起きた。続いてサンダース氏、最後にウォーレン氏。真剣勝負の最中でもどこか明るいのが米国流だ。

 ボス氏が「接戦のため集計が長引く」と報告すると、ほとんどの参加者が帰っていった。スミットさんは「結果は家で聞くのが合理的」と話した。(デモイン 平田雄介)

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