【米大統領選】トランプ陣営もアイオワで本選さながらの選挙運動 結束強化を図る





記者会見するトランプ米大統領の長男ジュニア氏=3日、中西部アイオワ州デモイン郊外(共同)

 【デモイン(米アイオワ州)=黒瀬悦成】米中西部アイオワ州では3日、民主党だけでなく共和党も候補指名争いの初戦となる党員集会を行い、再選を目指すトランプ大統領(73)が勝利した。8月の党全国大会での指名は確実視されているが、「トランプ氏は大統領に不適切」と主張して、同党候補2人が対抗馬に名乗りを上げる。トランプ陣営は「党の結束は盤石」と誇示するため、閣僚や下院議員を同州に多数投入し、本選さながらの選挙運動を展開した。

 トランプ陣営は3日、デモイン市内のホテルで記者会見し、アイオワ州での選挙戦は「圧勝だった」と強調した。トランプ氏の次男、エリック氏は「政治資金は順調に集まっている。草の根の支持も強力だ。有権者は、父が偉大な実績を上げていることを理解している」と語った。

 共和党ではトランプ氏のほかに、ビル・ウェルド元マサチューセッツ州知事(74)、ジョー・ウォルシュ元下院議員(58)の2人が全米で選挙運動を展開している。

 ウェルド氏は3日、デモイン市内の喫茶店を訪れ、市民らにトランプ氏の再選を阻止することの重要性を強調。産経新聞の取材に「トランプ氏の外交政策は最低だ。日本などの同盟国を軽視し、世界をより危険にした」と非難した。

 トランプ陣営は、ウェルド氏が指名争いの序盤で少しでも支持を広げた場合、トランプ氏の足元を脅かす「アリの一穴」となりかねないと警戒する。

 トランプ陣営のコリン・ルワンドウスキ元選対本部長は「党を完璧に引き締め、本選でも必ず勝つ」と言明した。



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